我が家の暖房と給湯は木(薪)のエネルギーでまかなっています。
暖房のメインは薪ストーブ。
ダッチウエスト社のセコイアです。
触媒方式で燃焼効率が非常に高く、きれいに燃えます♪
そして、給湯と補助暖房は薪ボイラーで。
このボイラー、オーストリア製、ETA社のものです。
実は、当初、薪ボイラーを入れる予定はありませんでした。
でも、様々なご縁があり、そして最後は、ここ十数年、木質バイオマスの活動に関わってきた夫が「この家に入れるものは、次世代の子どもたちに残すべきものは何か、という視点で選びたい」とほぼ試験的に導入することになったのです。
その意味で、このアトリエは「つぶつぶを実践し伝える拠点」という私の夢だけでなく、森林・林業や自然エネルギーをテーマに仕事をしてきた夫の夢を実現する場にもなりました。
日本で初めての導入例ということで、業者さん達が試行錯誤しながら運転までたどり着くプロセスは、まるで“プロジェクトX”を見ているかのようでした。
毎日夕方に、薪ボイラーに火を入れるのは長男の仕事です。
今は、針葉樹の端材(背板)を主に燃やしています。
まず、ボイラーの扉を開けて、薪を詰めます。
薪の下に筒状に丸めた炊きつけの段ボールを入れ、火をつけます。
無事に点火♪ドラフトファンがついているので、私でも簡単に付けられます^^
薪ボイラーの扉には、モニターがついていて、ボイラーの排気や貯湯タンクの温度が表示されます。インターネットにも接続しているので、夫も外出先からモバイルで確認できたり、業者さんやETA本社からもモニターできるようになっています。
(私はよく分からないんですが、男子はこういうの、好きですよね^^;たき火も好き・・・薪割りも・・・)
薪でゆっくり温められたお湯のお風呂は、体の芯からあたたまるような感じがします*^^*
薪(木材)は、再生可能な資源。
そしてそれだけでなく、薪(木材)に支払われたお金は、地元にとどまり循環します。(石油資源の場合は、最終的には海外に流出します。)
持続可能な形で森林資源を活用しながら、地域に雇用やお金の循環を生みだす、それが薪(木材)をエネルギーに利用する目標でもあるんです。
ヨーロッパでは個人住宅や集合住宅に広く普及しているという薪や木質ペレットのボイラー。
日本で紹介していく一歩になったらいいな、と思うと同時に、単に薪ボイラーというメカや技術を切り取った形ではなく、このアトリエの建物全体のコンセプトや、食を中心とした私たちの暮らしの在り方全体、そして、私たちが目指している社会像の中に位置づいた薪エネルギーだということもお伝えしていけたら、と考えています。
いずれ薪暮らしを体験できるイベントもできたらいいな~と思っています。
料理講座に家族で来て、旦那さんは薪割り~というのもいいかもしれません^^。